究極のグローバル・シェアリング・デーを心に描く

STWR

分かち合いの経済への拡大する支持は、私たちが直面する多くのチャレンジを理解し取り組む方法を変革する可能性を持っています。しかし、分かち合いが貧困、持続可能性、世界平和との関係から真に変革的なインパクトを与えることができるのは、国家的およびグローバルなレベルにおいてなのです。


分かち合いの実践に目新しいところはなにもありません;毎日人々はそれを行なっており、文明の幕開け以来ずっと行なってきました。しかし、グローバル・シェアリング・デーには147カ国におよぶ組織的ネットワークの何百万人もの人々が、世界中の分かち合いのワークショップおよび活動に参加することによって「分かち合い経済」を支持する声を発しました。 以下に注目してください:協調された国際的運動がこのような規模で分かち合いの原理に公衆の注目を集めたことはかつてありませんでした。人類が直面する多くの危機の観点から – 経済的分かち合いへの拡大する支持は、私たちが直面するチャレンジを理解し取り組む方法を即急に変革する可能性を持って、重要な意識の転換を合図しています。

分かち合いがビジネスの展望から明らかに有意義だと、分かち合いの経済に関わる起業家や投資家は証言するでしょう。技術からオフィス空間まで – 十分に使われていない資源を組織間で分かち合う方法を見つけることは、コストを削減すると同時に付加的収入をもたらすことができます。同じく、 – 空き部屋、使われていない車、ドリルなど – 不使用のものから収入を得る機会を人々に提供することは、環境に関する教養があり社会に精通した起業家の新ウエーブに魅力的なビジネスチャンスを提供します。私たちが使わないそれらの物資を分かち合うことは常識にかなっているように聞こえる一方、この分かち合いの経済の側面は伝統的なビジネス・モデルからの急進的な旅立ちを示し、炭素を削減すると同時にコストを削減し、コミュニティを強化します。巨大小売企業マークス&スペンサーでさえ、「shwopping(shoppingとswappingを合わせた複合語)」と称した新しい分かち合い志向のビジネス・モデルを宣伝しています。

分かち合いの多様な形態

将来のビジネスの営みに分かち合いを融合することは、恐らく、21世紀において社会を再組織するための唯一の最重要な原理として、どう分かち合いが出現しているかという多くの例なかのひとつに過ぎません。デジタル・シェアリング・プラットフォームは既に様々な使用料無料/オープンソースのサービスおよびアプリケーションを使用可能としています。仮想世界の外では、分かち合いの経済の様々な例は、食料分配構想や共同福祉提供のその他の形態を含みます。時間銀行からコミュニティの公園まで、殆どのコミュニティ先導のプロジェクトは、分かち合いの領域に大体あてはまります。最も痛ましい最近の例のいくつかは、ハリケーンによって損害を受けた人々を助けるために資源を分配するOccupy Sandy、地方の救助活動だけでなく「人々による人々のための救済措置」として述べられる負債を帳消しにするためにクラウドソーシングによるお金を使用するRolling Jubileeイニシアチブを含みます。

長い間、人類学者が報告してきたように、分かち合いは様々な形で常に伝統社会に存在してきました。今日、いまだ分かち合いのシステムは社会的団結を強化し、世界中の国々で経済活動を支えています。しかし、酷い緊縮財政政策 – そしてそれに対する大衆抗議デモ – が世界を一掃するこの時代に、すべての人間の基本的ニーズを確保する責任を市民が共同で担うところの、漸進的課税、社会福祉および公共サービスのシステムを認識することは重要です。私たちはまた、国連の確立を持って世界の共益のために地球規模で資源を分かち合うことに画期的な献身を持って取り組みます。そして、外国援助のシステムは広範な改革を必要としますが、それらは世界規模の分かち合い経済の創造において重要な第一ステップを象徴します。

社会のすべてのレベルで起こる分かち合いおよび再分配のこれら多くの形態は、すべて分かち合い経済の一部です。しかし、特に、世界の貧困、環境持続可能性および平和に関係して – 私たちの生き方に対して分かち合いの経済が真に変革的なインパクトを持てるのが、国家およびグローバルなレベルにおいてなのです。人類に直面する今日の重大な課題は、私たちがそれらのより幅広い分かち合いのシステムを支持し拡大することを選ぶか、それとも、政策策定の中心に分かち合いを置くことにイデオロギー的に反対する個人によってそれらがさらに弱体化されされることを私たちが許すかどうかということです。

世界を救うために分かち合う
 

自己利益および競争を優先するグローバル経済システムが地球の生活にとって破壊的であり得、そして大多数派を犠牲にしてでも少数派に利益を与えることは現在ますます明確になっています。人類全体で、地球が再生できる50%早い割合で世界の天然資源を消費しています。そして、私たちの消費主義的生活様式を維持するための熱狂的な推進力のなかで、外国の広大な土地の買収、あるいは国家間の紛争を必然的に激化する軍事戦略の行使など、国家利益を確保するためにおおよそすべてをなす準備が国家にはあります。

グローバルな分かち合いの経済を拡大することによって、食糧、水および医療などの不可欠な資源へのアクセスを何百万人もの人々のために改善することができます。  世界の約半分が破壊的な貧困のなか生活するこの時代に、これは、毎日約4万人の不必要な死を防止できるでしょう。さらに平等そして持続的に世界資源を分かち合う方法を見つけることによって、(未来の世代を含んだ)万人の利益に基づきグローバル・コモンズを管理し、そして富裕国および貧困国全体で消費パターンを規制することが可能でしょう。枯渇した世界の天然資源へのアクセスを共有することはまた、国際平和および安全保障への私たちのアプローチを変革し、さらなる紛争や戦争の脅威を著しく削減することができるでしょう。

分かち合いを支持するグローバルな声が拡大し続けると同時に、分かち合いの経済を擁護する全員が自己をより大きな社会変革運動の一部と見なすことは不可欠です。社会および環境正義のために運動する何百万人という一般人が同意するかもしれないように、分かち合い経済を拡大するための最も抵抗し難いインセンティブは、経済的なものではなく人道的および環境的なものです。もし私たちがこれらの差し迫った優先項目を分かち合い経済のグローバル・ムーブメントの中心に置くなら、コミュニティ、国家およびビジネスすべてが資源をもっと公平そして持続的に分かち合うまでそんなに時間はかからないかもしれません – それが、究極のグローバル・シェアリング・デーなのです。

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