元世界指導者やノーベル賞受賞者らは、9月に開催される世界サミットを前に、国連の持続可能性協定草案が化石燃料について言及していないことを批判しました。
本日（8月13日）発表された公開書簡の中で、元アイルランド大統領メアリー・ロビンソン氏やダライ・ラマ氏を含む77人の世界の指導者とノーベル賞受賞者は、国連での最近の交渉により未来協定文書の初稿から化石燃料に関するあらゆる言及が削除されたことに「深刻な懸念」を表明しました。
「化石燃料の採掘と燃焼は気候危機の主因であり、異常気象、火災、猛暑、干ばつ、洪水を引き起こし、世界中の人々の生命と生活を脅かしている」と書簡には記されています。
「しかし、これで虐殺が終わるわけではない。化石燃料の採掘と燃焼は、公衆衛生を危険にさらし、紛争を助長し、社会的不平等を悪化させ、世界中の生物多様性に富んだ生態系を脅かすなど、17の持続可能な開発目標すべてを台無しにしている」
この公開書簡は、より持続可能で公平な未来を確保することを目的とした来月開催される国連会議「未来サミット」に先立って出されました。
書簡の中で署名者は、サミットの「より良い現在を実現し、未来を守る」という意図を達成するためには、世界の指導者が化石燃料からの「迅速かつ公正な」移行にコミットしなければならないと主張しています。
「我々は、パリ協定で各国が合意した1.5℃の制限に沿って、石炭、石油、ガス採掘からの迅速かつ公正な世界的移行を管理し、資金を提供するための確固たるコミットメントが未来協定に含まれるようにするよう国連に要請する」と書簡には書かれています。
「未来サミットが化石燃料の脅威に対処しなければ、その名に値せず、国際協力の力への信頼を回復する100年に一度の機会を損なう恐れがある」
パリ協定では、1.5℃を地球温暖化の限界と認めており、これを超えると、より頻繁で深刻な干ばつ、熱波、その他の異常気象など、深刻な気候危機の影響のリスクが高まり、気候システムに不可逆的な変化をもたらす可能性のある重要な気候転換点を超える可能性があります。
先月発表された研究によると、アイルランドが異常な夏の気温と熱波を経験する可能性は、気候危機のために高まっています。
化石燃料拡散防止条約イニシアチブが発表した書簡に署名した他の世界の指導者には、最近バングラデシュの首席顧問に就任したムハマド・ユヌス氏、スウェーデンの元首相ステファン・ロベーン氏、コスタリカの元大統領オスカー・アリアス・サンチェス氏などがいます。
「未来のための協定草案から化石燃料が除外されたことは、地球と人類に対する最大の脅威の1つに立ち向かう上でのもう一つの明らかな失敗だ」とロベーン氏は述べました。
「世界の指導者たちは、さらなる気候への影響を防ぐために断固として共同で行動することに関しては、明確な姿勢で臨むべきだ。しかし、彼らは現実から目を背けている。化石燃料を段階的に廃止するための揺るぎない国際協力を通じてのみ、私たちは共通の未来を守ることができる」
Original source: Silicon Republic
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