人間の消費のために生産された食料の3分の1が失われるか廃棄され、数百万人が依然として飢えに苦しむ中、国連の食料関連機関はこの問題にスポットライトを当てています。
食糧農業機関(FAO)は、食品ロスと廃棄物の削減につながる可能性のある調査結果を含む年次報告書である世界食料農業白書を発表しました。10月初旬、世界食糧計画(WFP)も意識を高める#StopTheWasteキャンペーンを開始しました。
「世界中で8億2,000万人以上の人々が毎日飢え続けているのに、どうして食料が廃棄されることを許すことができるのでしょうか?」とFAOのチュー・ドンユィ事務局長は、同機関の報告書の序文の中で問いかけています。
この調査には、問題の規模に関する新たな推定値が含まれており、損失と無駄がなぜ、どこで発生するのかを調査することで、課題をより深く理解し、考えられる解決策を提案することができます。 FAOは、食べ物が収穫された段階から販売されるときまでに発生する食品ロスと;食品の販売や消費の際に発生する食品廃棄物を区別しています。
問題の根本に迫る
食品ロスや廃棄物を削減できる政策や介入を提案する各国へのガイダンスも報告書の一部となっています。これには、農家や生産者がより効率的で無駄のない費用対効果の高いものにするためのインセンティブを提供することが含まれます。これらのインセンティブには、改善された技術や慣行に支払う資力がない小規模農家に対する財政援助が含まれることもあります。
報告書に記載されている情報など、より優れたデータを活用すれば、政府はより正確に行動の目標を設定し、供給者と消費者の間で食品ロスと廃棄を削減するメリットに対する認識を高め、意思決定に影響を与えることができるようになります。
世界食糧計画はまた、#StopTheWaste キャンペーンを開始することで、食品ロスと廃棄物をめぐる問題をより多くの人に知ってもらいたいと考えており、これは私たち全員が日常生活の中で食品廃棄物を減らす方法について考えることを奨励しています。
現場では、WFPは、作物の早期腐敗を防ぎ、市場と結び付ける保管と輸送のための新しい技術を提供することにより、小規模農家が食料を最も必要とする人々に届けられるよう支援しています。
Original source: UN News
Image credit: Giulio Napoletano, FAO