「想像を絶する二重緊急事態」:パンデミックの真っ只なか世界中で強制移動させられた人、過去最多の約8000万人に

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「これらの数字は、戦争による人的損失、そしてCovid-19によって悪化した社会的および経済的影響について、国際社会への警鐘として役立つはずです」Common Dreamsにジェシカ·コーベットは書いています。


国連の報告書によると、「迫害、紛争、暴力、人権侵害、または公序良俗に反する事態の結果として」、世界中で前例のない7950万人の人々が昨年末までに強制移動させられ、現在、世界中で数百万人を感染させ、数十万人もの生命を奪ったコロナウイルス パンデミックのさらなる脅威に直面しています。

「暴力、迫害、そして苦難から逃れるこれらの人々に加えて、多くの人々は、十分な清潔な水や医療施設のない過密キャンプで世界的なコロナウイルス パンデミックの脅威にも直面しています」とオックスファムの人道支援キャンペーンの責任者であるフィオナ·スミス氏は、 国連難民機関(UNHCR)の最新のグローバル・トレンズ・レポート(pdf)に応えて言いました

「多くは閉ざされた国境で立ち往生しているか、またはパンデミックのために保護を拒否されている」とスミス氏はつけ加えました。「病気の蔓延を抑制するための対策が、故郷を逃れる必要がある人々にとって状況をこれ以上難しくしないことが重要です」

UNHCRは、2019年末の時点で2600万人の難民、4570万人の国内避難民、420万人の保護要請者、360万人のベネズエラ人が海外に避難していることを発見しました。 強制移動させられた人のうち推定3000万から3400万人、または40%が子供でした。

難民の3分の2以上(海外に避難したベネズエラ人を含む)は、アフガニスタン、ミャンマー、南スーダン、シリア、ベネズエラの5カ国に限られていました。 発展途上国はそれらの人々の85%を迎え入れました。 トルコは最も多い360万人、続いてコロンビアは180万人、パキスタンとウガンダはそれぞれ140万人でした。

「世界の難民の大半を受け入れた開発途上国は、彼ら自身が飢えと脆弱なインフラストラクチャに苦しんでいることが多いため、国際社会が国連のコロナウイルス対策計画に完全に資金を提供するために踏みだす時だ」とスミス氏は語りました。 「全員が安全になるまで、誰も安全ではない」

国際救済委員会(IRC)のデビッド・ミリバンド氏も声明のなかで次のように認めています。「紛争と強制移動自体と並行して、Covid-19とそれが生みだした世界的な経済危機という想像を絶する二重の緊急事態に現在直面している難民と避難民の絶望的時点に今日の記録的数字は達しした」

「これらの2つの緊急事態は、パンデミックのなか最も脆弱な人々への戦略的かつ即時の援助におけるグローバル·リーダーシップの明らかな失敗によって激化されています」と彼は言いました。「これらの数字は、戦争の犠牲者、そしてCovid-19によって悪化した社会的および経済的影響に対する国際社会への警鐘として役立つはずです」

具体的には、彼は世界の指導者たちに「もともと停戦と、強制移動および苦難を引き起こしている紛争地帯への人道的アクセスを交渉するというコア外交活動に戻る」よう求めました。

ミリバンド氏は、指導者は、国連のアントニオ·グテレス事務総長の停戦の呼びかけに耳を傾け、パンデミック救済を提供する団体への資金を増やし、「今日の衝撃的な避難民数への持続可能な政治的解決と経済発展」を追求すべきであるとつけ加えました。

国連のニュースによればフィリッポ·グランディ国連難民高等弁務官は、6月20日の世界難民の日の前に発表された新しい報告書についてジュネーブのジャーナリストに語りました。「レトリックにもかかわらず、これはグローバルな問題であり、すべての国の問題であり続けるが、最も直接的に問題を突きつけられているのは、富裕国ではなく、貧困国だ」ということです。

「これらの統計が体系的に収集されて以来、UNHCRが記録したこのほぼ8000万という数字が、もちろん大きな懸念の理由だ。これは世界の人口の約1%」、または97人に1人であるとグランディ氏は言いました。「このような非常に大きな割合に達したことはかつてない」

UNHCRは、過去10年間に少なくとも1億人が国境内外に避難を強いられたことを発見しました。 一部の避難民は家に戻ることができましたが、難民の4分の3以上が現在、長期の強制移動を伴う状況にあります。

「今日、強制移動が広まっているだけでなく、一時的な短期的現象ではなくなっているという現実の変化を目の当たりにしている」とグランディ氏は声明で述べています。「人々は、家に帰る可能性もなく、彼らがいる場所で未来を築く希望もなくして、何年にもわたって激変状態で生活することを彼らに期待するのは不可能です」

この報告書は、「新たな長期化した移住」の時代を認め、「気候変動と自然災害は、国内または国境を越えて人々が追われる脅威を悪化させる可能性があると述べています。気候、紛争、飢餓、貧困、迫害の相互作用は、ますます複雑な緊急事態をもたらしています。」

国連ニュースが報道したように:

Covid-19の大規模な人の移動への影響について尋ねられたグランディ氏は、それは「間違いなく」より多くの人々を危機に陥らせるだろうと述べました。

「心配はつきず、私たちにその質問をした多くの異なる政府にそれを話しました」と彼は言いました。「『生計の危機』…私の意見では、これらの人口の貧困の増加は、紛争の状況に対する解決策の欠如と相まって、安全性の低下するサヘルのような状況 – それは、地域内だけでなく、それを超えてヨーロッパへも、人口移動を増やすことは間違いありません」

高等弁務官によれば、「そのような莫大な苦しみの根底にある長期的な紛争を解決するためのより断固たる意欲と相まって、故郷を追われるすべての人々への根本的に新しいさらなる受け入れ態勢が必要である」


Original source: Common Dreams

Image credit: Sylvain Cherkaoui, UNHCR

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