援助団体は、政府に飢餓と戦うために1日分の軍事費を提供するよう求めています。世界の軍事費はわずか26時間分で、最も危険にさらされている人々を支援するために必要な55億ドルを賄うのに十分です。
緊急レベルの飢餓
2020年の終わりに、国連は2億7000万人が緊急レベルの飢餓に陥るリスクが高いか、すでに直面していると推定しました。58ヵ国ですでに1億7,400万人がそのレベルに達しており、栄養失調や食料不足で死亡するリスクがあります。この数字は、すぐに対処しなければ、今後数ヵ月で増加する可能性があります。
世界的に、平均食料価格は現在７年ぶりの最高値となっています。
紛争は世界的な飢餓の最大の誘発要因ですが、気候変動と新型コロナウイルスのパンデミックによっても激化されています。イエメンからアフガニスタン、南スーダン、ナイジェリア北部に至るまで、紛争と暴力により数百万人が飢餓の危機に瀕しています。
紛争地帯の多くは、飢餓の恐ろしい話で共通しています。イエメンのラヒジュ県のファイダは、次のように述べています。「人道支援活動家が私の小屋にやってきたとき、彼らは私の台所から煙が出ていたので、私には食べ物があると思っていた。しかし、私は子供たちに料理ではなく、お湯とハーブしか与えられなかったので、子供たちは空腹で眠った。何度か自殺を考えたが、子供たちのために自殺はしなかった」
停戦と紛争の持続可能な解決策を求める
COVID-19パンデミックの初期の段階で、国連事務総長はパンデミックに対処するために世界的な停戦を要求しましたが、それを実施しようとしたリーダーはほとんどいませんでした。世界のリーダーたちは、紛争に対する永続的で持続可能な解決策を支持し、人道援助活動隊が紛争地帯にいる人々にアクセスして命を救うための道を開く必要があります。
チャド盆地の市民社会ネットワークの地域コーディネーターであるアムブ・アフメド・シェーフは、次のように述べています。この地域の人々の70％は農民ですが、危険なため自分たちの土地にアクセスできず、食料を生産することができません。これらの農家は何千年もの間食料を提供してきましたが、今では彼ら自身が物乞いになっています。食料生産が失われ、仕事が失われ、収入が失われ、人々は食料を購入できなくなっています。そして、私たち援助隊員は、人々を助けるために彼らのところに安全にたどり着くことすらできなくなっています。一部のメンバーは、飢えたコミュニティにたどり着こうと危険を冒し、誘拐されました。彼らがどこにいるかはわかりません。これは、助けようと必死になっている私たちに大きな打撃となっています」
プラン・インターナショナルのCEOであるアン-ブリギテ・アルブレクセンは、次のように述べています：
私たちは、少女と女性に最も大きな打撃を与える壊滅的な世界的な飢餓危機を目の当たりにしています。
南スーダンのような国では、飢餓に関連した死亡や家族が一日中食事をとらないという報告をすでに私たちは聞いています。また、他の人たちは、悲痛な選択をしており、娘を早く結婚させたり、家族の働き手のために持っているわずかな食べ物を節約したりしています。世界のリーダーたちがさらに力を入れ、人道支援のためにより多くの資金を提供することが重要です。そうしないと、何百万もの回避可能な死が発生する危険があります」
* * *
世界中で飢餓、飢饉に直面している2億7000万人の人々のために取り組んでいる、市民社会組織からの国家と指導者たちへの公開書簡。世界中で飢餓、飢饉に直面している2億7000万人の人々のために取り組んでいる、市民社会組織からの国家と指導者たちへの公開書簡。
私たちは毎日、苦しみと強靭性を目撃しています。イエメン、アフガニスタン、エチオピア、南スーダン、ブルキナファソ、コンゴ民主共和国、ホンジュラス、ベネズエラ、ナイジェリア、ハイチ、中央アフリカ共和国、ウガンダ、ジンバブエ、スーダンなどでは、できる限りのことをしている人々が、毎日を乗り切ることができるように私たちは支援しています。
私たちは毎日、自分自身と家族を養うのに十分な生産または収入を得ることができる能力のある人々のために取り組んでいます。これらの人々は飢えていません、彼らは飢えさせらているのです。これらの少女と少年、男性と女性は、紛争と暴力；不平等；気候変動の影響； 土地、仕事または見通しの喪失；彼らの生活をより苦しいものにしたCOVID-19との戦いによって飢えさせられています。
私たちは毎日、多くの女性と少女が最も苦しんでいるのを目の当たりにしています。
私たちは毎日、飢餓、そして高まる人道的ニーズのストーリーと証拠を共有しています。しかし、これは緊急の行動や十分な資金提供を促すものではありません。私たちが直面している大きなニーズと私たちが提供できる限られた支援との間のギャップの拡大は、残っている希望を奪ってしまう恐れがあります。すべての希望を失わせてはいけません。
飢饉と飢餓を引き起こしているのは人間の行動であり、最悪の影響を食い止めることができるのは私たちの行動です。私たちは皆、果たすべき役割を持っています。しかし、貴方方は、指導者、国家、そして主な義務の担い手として、独自の責任を負っています。私たちは、貴方方が今すぐ行動を起こすことを求めます。
飢饉の瀬戸際に立つ世界中の3,400万人以上の少女、少年、女性、男性に緊急の食料援助を提供するために必要な追加の55億ドルを提供するよう求めます。この支援はすぐに始まり、現在最も必要としている人々にできるだけ直接到達しなければなりません。そうすれば、彼らは現在そして将来自分自身を養うために行動を起こすことができます。すべての国は、他の差し迫った人道的ニーズを満たすことから資源を転用することなく、完全かつ公正な分担を提供する必要があります。
私たちは、貴方方の努力を強化し、あらゆる形態の紛争と暴力を終わらせるためにすべての当事者と協力することを貴方方にお願いします。国連事務総長の世界的な停戦の呼びかけには、直ちに注意を払う必要があります。人道支援は、私たちが最も必要としている人々を緊急に支援できるように、障壁や障害なしにコミュニティに到達することを許されなければなりません。
貧困と飢餓の緩和に投資し、人々がより回復力のある未来を築き、気候変動に持続的に適応し、COVID-19の衝撃から身を守るために必要なツールを提供することを要請します。これは、将来の紛争や強制移動を防ぐのに役立ちます。これにより、将来の飢餓と飢饉を防ぐことができます。
21世紀には、飢饉や飢餓の余地はありません。歴史は私たちが今日とる行動によって私たち全員を判断します。
2021年4月
注釈
- 公開書簡にあなたのオーガナイゼーションを加える。
- 手紙の主要な署名者の中には、オックスファム、ケア・インターナショナル、デンマーク難民評議会、セーブ・ザ・チルドレン、国際救助委員会、ワールド・ビジョン、イスラム救済、プラン・インターナショナルなどがあります。
- 2021年の第1四半期に、ドナーは、その年の国連人道支援アピールで要求された合計360億ドルのわずか6.1％を提供しただけでした。食料安全保障部門では、ドナーは、要求された合計78億ドルのうち、5.3％、つまり4億1,500万ドルを満たしたのみでした。（2021年4月7日現在の数値）
- 軍事費の数値は、ストックホルム国際平和研究所による2019年の報告書に基づいており、世界の軍事費は1.9兆ドルと推定されています。
- 国連食糧農業機関（FAO）によると、世界の食料価格は2021年2月に7年ぶりに最高レベルに高騰しました。
- Development Initiativesによる援助レベルへのCOVID-19の影響に関する調査では、カナダ、ドイツ、英国、米国では2020年に援助約束額が大幅に減少し、EU機関ではわずかに減少していることがわかりました。フランス、イタリア、日本に関するデータは提供されていません。
- 世界の飢餓レベルに関する最新の数値は、FAO-WPFの飢餓のホットスポット・レポートによる 2021年3月現在のものです。
- 12月、国連の世界人道概況は、2020年末までに食料不安が深刻な人々の数が2億7000万人に達する可能性があると警告しました。FAOとWFPは、2021年2月の基金を回避するための行動を呼びかけ、この見積もりを繰り返しました。
Original source: Plan International (article), ICVA (open letter), Oxfam International (notes to editors)
Image credit: Pixabay
