国連事務総長、加盟国に対し軍事支出と開発支援のバランスを再調整するよう要請

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「証拠は明白だ。過剰な軍事支出は平和を保証するものではない。むしろ、軍拡競争を助長し、相互不信を深め、安定の基盤となるべき資源をそちらに流してしまうため、平和を損なうことが多い」と、国連事務総長は、新たな報告書「私たちに必要な安全保障:持続可能で平和な未来のための軍事支出再配分」の発表に際して述べました。

グテーレス事務総長は、「より安全な世界を実現するには、戦争対策に費やす資金と同額、あるいはそれ以上の資金を貧困撲滅対策に投資することが不可欠である」と語りました。

2024年の世界の軍事支出は過去最高の2兆7000億米ドルに達しました。これは、世界で最も裕福な国々からの公式開発援助額の約13倍、国連の2024年度通常予算の750倍に相当する額だ、と事務総長は指摘しました。

同時に、持続可能な開発目標(SDGs)の目標達成状況は、わずか5分の1にとどまっています。資金不足は拡大しており、何もしないことによるコストも増大していると、事務総長は警告しました。

この報告書は、優先事項を見直し、世界が真に必要とする安全保障に向けて、世界の投資を再配分するよう呼びかけるものだ、とグテーレス事務総長は述べました。

現在の傾向が続けば、2035年までに世界の軍事支出は4兆7000億ドルから6兆6000億ドルに達すると予測されています。軍事化に大量の資源が投入されることは、持続可能な平和と開発を損なうことで、人類の未来に深刻な脅威となる、と報告書は指摘しています。

グテーレス事務総長は火曜日、新たな報告書「私たちに必要な安全保障:持続可能で平和な未来のための軍事支出再配分」を発表するに際し、加盟国に対し、軍事支出と開発への優先順位を再調整するよう強く求めました。


Further resources

The true cost of peace: Rebalancing world military spending for a sustainable and peaceful future – UN report

Original source: Xinhua net

Image credit: United Nations

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