人類は行き詰まっています。国連の創設以来の継続的な開発努力にもかかわらず、国際社会は世界の貧困を終わらせることも、あるいは環境劣化を防ぐこともできないままです。世界経済を推進する政策はまた、貧富の格差を拡大し、地球の天然資源をめぐる紛争の原因となり、地球上の生命を脅かす生態系の危機をもたらしました。以下のページは、このグローバルな緊急事態の規模や経済的分かち合いと国際協力に基づいた世界資源管理への代替的アプローチの必要性を概説しています。
グローバルな緊急事態
国際的に資源を分かち合うことにおける私たちの失敗は、本質的に不当で非常に不平等、そして環境的に持続不可能なグローバル経済システムの創造の原因となって来ました。私たちが直面する主要な危機を踏まえると、世界資源を巡って競うよりむしろ分かち合いに基づく新たな経済パラダイムは国際社会が前進するための実用的方法を提示します。
世界の貧困と不平等
極端な剥奪を防止するために既に大変多くがなされていると世界のリーダーたちはほのめかすかもしれませんが、それは現実からかけ離れています。政府が不平等に取り組まない限り、外国援助や経済の再分配の他の形態が貧困の根絶や貧富の格差の削減のための充分な手段となることは決してないでしょう。
環境危機
気候変動と環境汚染は、過度な搾取と惑星地球の劣化に引き起こされた広い生態学的危機の一面にすぎません。持続可能で正当な世界の創造は、私たちが政策立案とグローバル統制の最前線に経済的分かち合いと環境管理を置かない限り不可能なままあり続けるでしょう。
資源をめぐる紛争
世界の未開発の天然資源を確保することに世界の国々が必死になる一方、人類は回避不可能な選択に直面しています。それは、環境的コモンズを公平に分かち合い保護する方法を見つけるか、あるいは資源をめぐる激化した競争の道を歩み続けることによって、経済的傷をさらに広げ、気候変動を悪化させ、そして最終的に第三次世界大戦を現実化する危険をおかすかです。